Dialect!!

木曜日に W-ZERO3 上で開発できるオープンソースの言語がある。というエントリを出して金曜日にその答えを出す予定でしたがずるずると遅れました。
この答えは Dialect です。

開発環境をインストールする

http://www.t-arn.com/freeware.htm から

  • Dialect for Windows
  • Dialect for Pocket PC 2002 / WM 2003
  • Dialect HTML Documentation

をダウンロードします。
で、Dialect for Windows の中に Dialect.exe が入っているのでパソコン上で適当なフォルダに展開。これでパソコン側のインストールは終了。
次に Dialect for PocketPC の中に Dialect_PPC2002_ARM.exe が入っているので、これを W-ZERO3 の適当なフォルダに展開。これで W-ZERO3 側のインストールは終了。

実行してみる

Dialect をパソコン上でも W-ZERO3 上でも良いので起動してください。
起動メッセージの後に、そっけないエディタが起動します。このエディタに、

print "Hello World!!",cr

と入力し、メニューの Project から Run を実行してみましょう。
するとすぐにウィンドウが開き Hello World!! と表示されるはずです。

Hello.exe を作ってみる

まずソースコードを保存します。ファイルメニューから先程の Hello World!! のファイルを適当なフォルダに保存してください。
次にファイルメニューから"Make EXE" を選択します。ダイアログが開きます。
このダイアログの "Output EXE Filename" の書いてあるパスに EXE が生成されます。
では、"Make Now" をタップして EXE を生成します。
Dialect エディタに戻ったら EXE の生成が終了です。

Hello.exe を実行してみる

デフォルトでは \My Documents\Hello.exe が生成されているはずですので、これを起動します。先程起動したときのようにウィンドウが開いて Hello World!! と表示されます。

問題点

  • パソコン、PocketPC 両方の環境で動作し
  • お互い同一のソースコードで動く
  • EXE の生成も両方の環境で出来る
  • 小物を作るための最小限の機能は備えている
  • VBな感じのコード。プログラミング経験者であればすぐになれるでしょう。

などなど悪くない Dialect ですが。問題点が一つあります。

気づいた人はいるかも知れませんが、EXE を生成するとファイルサイズが大きくなってしまうことです。先程の Hello.exe は、ほとんど機能が無いわりにファイルサイズが 700KB 程あります。
今のところこれが一番の問題点ですかね。

ちょっと合間を見つけて、Dialect プログラミングに挑戦してみます。