Windows CE device emulator 1.0 を動かす
kzou さんのところをのぞいてみたら Shared Source Windows CE device emulator 1.0 がリリースされたとの事。
Windows Mobile エミュレータのソース公開版ですね。
W-ZERO3 のソフトなどはこのエミュレータを使用して開発します。今日は開発者向けのお話なので、一般の方々は無視してください m(__)m
展開
まずエミュレータの zip ファイルを展開します。その中に \features\libpng というフォルダがあるので、この中に libpng でダウンロードしたファイルを展開。
次に \features\zlib フォルダがあるので、zlib でダウンロードしたファイルを展開。
Build
そしたらエミュレータのフォルダにDeviceEmulator.sln ファイルがあるので Visual Studio 2005 で開いてビルド。
思ったよりも時間が掛からず2〜3分程度で完了。
動かす
release フォルダに DeviceEmulator.exe が、1033 フォルダに DeviceEmulatorUI.dll が出来上がっています。
- まず 1033 というフォルダ名を 1041 に名前を変更。1033 のままだと日本語環境でリソースファイルが読み込まれないので、1041 に強制的に変更してリソースファイルを読み込ませるようにします。
- 次に Windows CE のイメージファイルを release フォルダにコピーします。
VS2005 がインストールされていれば C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\SmartDevices\Emulators\Images\PocketPC\2003\1041にある PPC_2003_SE_JPN_ARMv4.bin でもコピーしましょう。
- 後はコンソールを開いて
>DeviceEmulator.exe PPC_2003_SE_JPN_ARMv4.bin
とすれば起動します。
VS2005 で使う
Shared source のエミュレータを VS2005 で使うためには以下のようにすれば動くようです。
- C:\Program Files\Microsoft Device Emulator\1.0 をコピーする。( バックアップ)
- 1.0 フォルダに Shared source の DeviceEmulator.exe を上書きコピーする。
- 1.0\1041 フォルダに Shared Source の 1033\DeviceEmulatorUI.dll をコピーする。( これは必要ないかも知れません。このファイルをコピーしないとメッセージなどが日本語で表示されます。その代わりソフト名が Shared Source になりません。)
これで VS2005 でも使えるようです。今のところメリットは良く分かりませんが。